敷地は地名の通り沼が点在するエリアで雨水冠水の可能性のある地域にあるためやや高めの基礎にすることとした。１階は通常通り基礎の上に床を張ったレベルの和室と屋外デッキに対し一段低いレベルのＬＤＫが囲まれるような構成とした。同一レベルの天井の中で床レベルが違うことでワンルーム空間でありながら空間にメリハリがついた。２階は妻屋根の棟に一列のロフトを設け両側に配した居室からそれぞれ利用できるようにした。ローコストが求められていたので、階高は極力抑え2階は天井を張らないなど工夫したが当初からご要望されていた西洋漆喰は外壁やリビングの壁に使用することが出来た。